知らないことを考える

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知らないことを考える

私たちはまだまだ知らないことがたくさんあります。インターネットがあらゆることを教えてくれるようになった時代ですが、そこには真実も嘘も混ざっていて、正しい情報を取捨選択する必要があります。そうやってあらゆるものを学び続けても私たちが一生かけても学び取れることはほんの一握りでしょう。知らないことを学べば学ぶほど、更に自分の考えの浅さに気付き、どこまでも学び続けて思考し続けなければ真実にたどり着けません。

■”貴方が考える「真実」”を築く

ちなみに「事実」と「真実」は違うと知っていましたか?「事実」は”実際にあった事柄”を指し、真実は人によって異なることもある”嘘のない本当のこと”となります。
例えば、「”AとBがぶつかった」という「事実」に対して、Aさんが思う”Bがわざとぶつかってきた”と、Bさんが思う”Aがよそ見をして勝手にぶつかってきた”という2つの「真実」が存在することもあります。

私が上記で伝えた「どこまでも学び続けて思考し続けなければ真実にたどり着けません」でいう「真実」は、”貴方が考える「真実」”です。インターネットや誰かの発言をそのまま鵜呑みにするのではなく、多角的に判断し、貴方がどう思うか、を思考して見つけることを意味します。「誰かがこうコメントしていた」は”貴方が考える「真実」”ではありません。

貴方という人間を築くには、たくさんの「真実」を積み上げる必要があります。そして「他の何ものにもとらわれない貴方自身の考え方」を伝えるために、私は「アート思考」という言葉を使っています。

■これからも知らないことが増えてくる

世の中にはあまりにもたくさんのことに溢れてくるため、知らないことはたくさんあるでしょう。限られた人生において、それは仕方がないことです。知らないことは恥ずかしいことではありません。

でも、知らないことを理由に嫌いになったり苦手にならないように気を付けてください。なぜならこれからも知らないことが増えてくるのです。知らないから、を理由にすると、これからも嫌いなものや苦手なものがどんどん増えて人生の後半に行くほど周りのことも、自分のことも嫌になってしまいます。

■テクノロジーが苦手なままだとどうなるか?

今やIT業界だけでなく、様々な業界や分野にテクノロジーの波が押し寄せ、これまでの社会の流れとスピードを変えています。これまでテクノロジーに縁のない人が今後もテクノロジーにアレルギーを持ったまま、ビジネスや貴方自身を成長させるのは難しい時代になってきます。

最近、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた「テクノベート」という造語が出てきていますので、もし苦手意識をお持ちの方は、最低限どういう知識を持っていればいいのか知ることができるので調べてみてください。テクノロジーの概念や取っ掛かりだけを理解(しようと)するだけでも、今後のビジネスや人生における選択肢の幅は劇的に広がっていくと思います。

■貴方の考えと行動でしか社会は動かない

公職選挙の選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる法改正・選挙制度改正が行われましたね。この時、高校生がアンケートに「選挙や政治のことはよくわからないから不安だ」と答えていました。

これがまさに「知らないから苦手」になっている典型です。しかも社会の問題においては、知らないから苦手のままでは、望まない社会を生み出すことに繋がります。100%正しい人を選べなくてもいいのです。誰か候補者1人の話を聞いて、”貴方が考える「真実」”とは違うと思えばその人に投票をしない、など正しいと思わないものを選択肢から外す、という小さなことからで良いので行動してみませんか。そしてその積み重ねが、貴方という人間と、そしてより良い社会に繋がっていくのです。

■自分から遠いほうが冷静な判断ができる

しかし、自分に身近な問題は色々な思いが重なってなかなか冷静な判断や「真実」に辿り着けないものです。そんな時は、頑張りすぎたり、できないと悩むより、むしろその遠い立ち位置を活かして行動してみると良いかもしれません。

例えば、自分が参加してないプロジェクトのことを聞いて感じたことを伝えたり、ボランティア活動などを経て社会問題について”貴方が考える「真実」”を考えてみて実行をしてみるのはいかがでしょうか。貴方の小さな発言や行動で、小さくても何か変化が感じられると楽しくなるでしょう。そしてこのような練習を積み重ねると、大きな問題や自分自身の問題も解きやすくなるはずです。

自分に関係ない、と思っていたものでも興味があってできることがあれば貢献することで、いずれ思わぬ形で貴方自身に繋がってくるものです。まずは今日からでも一つ、これまでの自分の生活から離れたところにあるものに目を向けて、”貴方が考える「真実」”を誰かに伝えてみませんか。

Satoko
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