ブックカバーチャレンジ

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ブックカバーチャレンジ

読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、「好きな本を1日1冊選び、本についての説明はナシで表紙画像をFacebookへ7日間アップを続け、その際毎日1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする」というものですが、7冊の本を紹介するというのはその人が何から学んだのか、その人の普段伝えきれない思いなんかも感じられて、友人の投稿を眺めるのは楽しかったです。

ということで、チャレンジとはルールが異なりますが、私もアート思考のここに辿り着くまでに出会った書籍7冊をコメントを追加しつつ勝手に紹介しようと思います。

『アンシンク UNThink 眠れる創造力を生かす、考えない働き方』(2014)

私がアート思考という名前を知る”前”に出会った本です。2018年の春にアメリカのシカゴでビジネスカンファレンスに参加する機会があり、そこのKeyNote Sessionで登壇したのがこの本の著者であるエリック・ウォールです。
私の英語力は低く彼が話している内容はほとんど理解できていません。それなのに凄いインパクトを受けたのを覚えています。そして帰国後、彼について調べこの書籍を見つけました。
彼がこの書籍を出版したのは2014年です。2018年のアートとは全く関係ないお堅いITセキュリティ関連のカンファレンスで彼が登壇した時は、なぜアーティストがこの場にいるのか分からなかったのですが、今思えばアメリカはすでにアート思考というイノベーション発想がすでに求められていたのだと気づかされます。
ちなみに日本でアート思考が流行りだしたのは2018年末頃からだと思います。
この書籍の著者であるエリック・ウォールに出会ったのが私にとってアート思考の世界に飛び込む大きな転機になったのです。
彼については、こちらのブログ「思考と「アンシンク」」でも書いています。この本は私のバイブルです。

『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』(2018)

アート思考という言葉を知って、きちんと知りたい、と探して最初に購入した書籍になります。
山口周の「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」」という書籍と名前が類似していますが、こちらは岡崎大輔という方が書かれた著書です。
アート思考の初学者が読むにはこちらの本がお勧めです。大変丁寧でわかりやすく3行読むごとに心に入ってきます。私がアート思考についてお話するベースはこの書籍を参考にした部分が多いです。この書籍を読む頃から私のアート思考についての模索と整理が始まりました。
ちなみに山口周の書籍は、大事なことがたくさん書いてありビジネス書として大変勉強になったのですが、この当時の私には難しいというか読後感があまりなくて頭に残っておらず、また日を改めて再読しようと思っています。

『美術検定3級問題集ー基本編:アートの歴史を知る』(2019)

これは私が鑑賞するアートの世界を広げるきっかけになった本です(というより美術検定試験の問題集なんですが)。
それまでは好きな絵画といえば印象派が中心で、それ以外の時代の絵画ももちろん観るのですが、私の軸になかなか繋がらなかったのです。
たまたま本屋で美術検定なるものを知り、その時の自分の知見がどの程度かを棚卸する意味で2級と3級を申し込み、3級は合格しましたが、2級は合格点に届かなかったです。私の美術に関する知識レベルはその程度ではあるのですが、この美術検定試験は西洋美術と日本美術についてバランスよく学ぶことができました。そのため私の点と点の知識を、絵画の世界で時系列に地理的に繋げてくれたので視野が広がりました。好きな絵画の領域も広がり、知識を身につけることも大事だな、と感じさせてくれました一冊です。

『瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック』(2019)

印象派や有名な絵画以外の、特にモダンアートのほうがアート(対象物との間に感情が湧き上がる)していると感じるようになると、絵画以外のアートを観てみたくなります。ちょうど2019年は3年に一度(トリエンナーレ)の瀬戸内国際芸術祭が開催されていて、私は春と秋の両方の会期に長期滞在し、東の7島のうちの直島、犬島、男木島、女木島、大島、豊島を巡ってきました。自然の中にある島アートは私の五感をたっぷりと刺激してくれました。このガイドブックはこの旅行中の相棒として大活躍してくれました。
旅行から帰ってきた後もまたこの本を開き、アーティストや企画者視点のメッセージを読み、心に練り込んで、また次回も行きたいと想いを強くしています。

『アール・ブリュット アート 日本』(2013)

フクフクプラスさんの対話型アート鑑賞イベントに参加し、そこでおそらく初めて障がい者アートに出会いました。有名な画家の絵画を観ることが普通だった私にとって、絵画制作の訓練を受けていない人の作品を目の当たりにするのは大変インパクトがありました。そういう出会いをつうじて「アール・ブリュット」というジャンルを知り、この書籍を見つけた時に迷わず手に取り、国内ではなく世界的視点でアール・ブリュット作品と、それを取り巻く世界観を垣間見ることができました。そしてこの頃からコンテンポラリー・アートのほうがアート体験が楽しめるようになってきました。

『Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』(2017)

これだけアートという言葉に絡んでいると、自分でも描いてみたくなる衝動が沸くことがあります。でも何のために描きたいのか?と考えた時に「人に気持ちを伝えたいから」という思いが一番でした。ビジネスの場においても誰かの発言した意図を他の人にもきちんと伝えたい、という実際に必要とする場もありました。たまたま自分が主催したイベントでグラフィックレコーディングを学ぶ勉強会に自分自身も参加したことがきっかけで、もう少し詳しく勉強してみたいと思った時に薦められた書籍の1冊です。ノートの片隅に少しずつ描きながら上達していきたいなと思っています。

『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』(2009)

7冊目はあえてのアートともアート思考とも全く関係がない書籍の紹介になります。
もともとのきっかけは、外資系コンサルタントでとても精力的に仕事をしている女友達とおしゃべりをしていた時に、加齢と共に頭が疲れて記憶力も落ちるよねぇ、という話になりました。その時に彼女に紹介された書籍がこちらで、私も翌日すぐに購入しました。
端的に言うと、考えるだけじゃなくて身体も動かしましょう、ということです。心身のバランスが大事ということももちろんですが、運動が脳細胞を増やす、という科学的根拠が説明されており、運動不足の私のモチベーションをあげるには十分な理由でした。その他にもストレスや不安を低減しセルフコントロールができるようになるというおまけつきです。
ということで、思考を鍛えることも大事ですが身体も鍛えて大事にしましょう、というオチで私のブックカバーチャレンジを完成とさせて頂きます。

他にもアート思考に繋がる書籍は何冊か読みましたが、心に残ってお伝えしたい順番だとこの7冊になります。
皆さんも是非ご興味があれば手に取ってみてください。

Satoko
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