アート思考のための準備

アート思考Leave a Comment on アート思考のための準備

アート思考のための準備

アート思考を鍛えてみたい、と思うようになりましたか?
でもアート思考について少しわかって、どういうことを意識したらいいのかが分かったからといって、いきなり美術館に行って絵を観てもうまく鍛えられないかも、と不安はまだありますよね。
身体を鍛えたらいい、という話を聞いて納得しても、でも自分に合う体の鍛え方ってどうしたらいいんだろう?と思うのと同じです。

勘の良い人は自分に合った鍛え方や、どのような状況下でもうまく鍛えられる人もいると思いますが、もしまだ一歩を勧められない人はまず準備運動から始めましょう。今回のお話は、身体を鍛える前にまずストレッチして自分の身体の声を聴くようなものだと思ってください。

■マインドフルネス

マインドフルネスという言葉を聞いたことはありますか?マインドフルネスの説明をWikipediaからそのまま拝借すると「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」とあります。私はマインドフルネスについて詳しくはないのですが、瞑想のようなものともいわれます。
車に例えると、忙しい時の自分は走っていなくてもアイドリング中でクーラーをつけ、音楽もかけているような状態でしょうか。エンジンを切ってボンネットを開けて車の状態をしっかりチェックできるような状態にもっていくことがマインドフルネスといえるでしょう。

座禅を組んで目をつぶって今の自分に意識を向けるという本格的なことはあまり日常的にやらないのですが、私もマインドフルネスのようなことを実践することがあります。当然途中で色々なことを頭によぎります。その時に「考えないようにしよう」と思うのではなく、「また後でねー」と(受け止めるのでもなく)受け流すのです。これを意識してやると本当に頭がスッキリします。

ちなみに当時読んだ「世界のエリートがやっている 最高の休息法」はわかりやすかったです。

ビジネスの観点でも、グーグルなどの大企業も自社教育にマインドフルネスを取り入れています。Google社の場合はこのマインドフルネスを「Search Inside Yourself(真の自分を知る)」という 独自のプログラムで、社員のパフォーマンス向上などに活用しているそうです。

このマインドフルネスはアート思考の準備運動として最適です。わざわざ座禅を組む必要はありません。何かを始めようとする前に少し時間を取って自分の気持ちを整えるだけでもだいぶ違います。場所も道具も使いませんので是非試してみてください。

そういえば、お風呂やトイレにこもるなど、自分ひとりでリラックスできる環境だと、ひらめきが湧いてくる、というのを聞いたことはありませんか?これもまさにマインドフルネスからのアート思考を実践できた例だと思います。

ちなみにどうしてもじっとしていられないという人は、逆に何かに集中できる活動に身を委ねるというのも一つの方法です。今目の前のことに集中すれば余計なことを考えずにいられます。集中するためのお話はまた機会があればお話します。

■人生がときめく方法をまねる

少し落ち着いて準備ができたら、まずは自分の環境で少しずつ実践してみましょう。
自分の心の感じ方を素直に受け止める練習です。
そこで、今一番話題のもので私のお勧めは「こんまりメソッド」です。
近藤麻理恵氏をご存知でしょうか。アメリカの雑誌TIMEの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた片づけコンサルタントです。彼女の書籍「人生がときめく片づけの魔法」もベストセラーになっていますね。

このVOGUEで紹介されている動画で彼女が言っているように、
・「本当に大事なものは何か」を考える
・洋服は手で触ってみることが大事で「手で触ってみた時に自分の感覚が”キュン!”とときめくか」

というのはアート思考に通じるものです。

まずは身近な断捨離から実践してみませんか。片づけをする行動そのものも、片づけた後の環境もアート思考を鍛えるのにとても良いものです。
こうやって色々なモノが流れていくと、思考にも柔軟性が出て良い思考循環ができるような気がしてきませんか。

■「忙しい」は心を亡くすこと

「なんだ、片づけとかマインドフルネスとか。忙しいからパッとアイデアが思いつく方法が知りたかったのに」と残念に感じていたりしませんか?

でも忙しいという気持ちこそ、アート思考を鍛えるのに一番大きな障害となっています。なぜなら「忙しい」というのは文字どおり”心を亡くす”ことなんです。アート思考は心を豊かにすることですから、アート思考を鍛えるためには、まずは今の忙しい状況から自分の気持ちや思考をコントロールできる状況に戻しましょう。

Satoko
自己紹介は PROFILE にて

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back To Top